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シャイニング

スティーヴン・キング 著

いわずと知れた世界最高のホラー
映画原作は父と息子の愛の物語

《景観荘》ホテルはコロラド山中にあり、世界で最も美しいたたずまいをもつリゾート・ホテルのひとつだが、冬季には零下25度の酷寒と積雪に閉ざされ、外界から完全に隔離される。そのホテルに一冬の管理人として住みこんだ、作家とその妻と5歳の少年。が、そこには、ひそかに爪をとぐ何かがいて、そのときを待ち受けるのだ!

◇感想と解説

涙なしには読めないこの物語。

映画と原作はまるで違っているけど、どちらもすばらしい。どちらも神がかっている。

この作品に関しては、映画は観たけど本は読んでないという人も多いだろう。映画 『シャイニング』 を観て、ゾワゾワした人、モンモンとした人、何かを感じた人はぜひ原作も読んでほしい。タイトルになっている「シャイニング」 が何なのかもわかるし。

あの映画の恐怖はどこからやってくるのか。その答えがこの本の中にある。キューブリックのは 『シャイニング』 の表側で、キングのが内側なのだ。映画がそこはかとなく恐ろしいのは、この内側の世界がプンプンにおうからである。キューブリックは、原作の情報を極限まで削り取ったが殺していない。そこがホントに絶妙で神業のように思う。

この本、ストーリーを知っているからって舐めてかかると後悔する。

むちゃくちゃ怖い!!!!!

もしかしたら、キング作品の中でダントツ恐ろしい本かもしれない。人間の心理の奥の奥の世界。幼いダニーにだって深い深い世界がある。父と子の愛情とそれを分かち合えない母。じりじりと忍び寄る狂気。狂気に侵されていく恐怖。家族なのに全員孤独。恐ろしくて悲しくてやりきれない気持ちになってくる。
悪いほうへ転がりだしたら二度と戻れない石ころを眺めているよう。わたしは電車の中でこの本のクライマックスを迎えてしまい、非常に後悔した。

だって、涙が止まらなかったんだもん!

号泣 ウワァァ—–。゚(゚´Д`゚)゚。—–ン!!!!

ちなみに、キューブリックの映画が気に入らなかったキングは、後に自ら脚本を書いてTVシリーズを作っている。忠実に原作を再現したそうな、全力で。でも評価は賛否両論。。。

いつか機会があったら見てみよう~。

◇関連作品

ミザリー

スティーヴン・キング 著

『シャイニング』 のあのホテルがある山のふもとの町 ≪サイドワインダー≫ は、『ミザリー』 の主人公 ポール・シェルダンが監禁される町でもある。

雪の山道のスリップ事故で、半身不随になった流行作家ポール・シェルダン、気がついてみると「ナンバーワンの愛読者」と称する、元看護婦の狂的ファンの家で2人きり。監禁状態のなかで、自分ひとりのために新作を書けと脅迫される…。密室の異常心理恐怖のサイコ・スリラー。

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◇情報

1977.USA/The Shining

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複数の作品形態がある場合は、存在するものから ハードカバー/文庫/Kindle/DVD/Blu-ray/4K/Prime Video(字幕/吹替) の順番でリンクします。

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