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ドロレス・クレイボーン

スティーヴン・キング 著

殺人の疑いを持たれた家政婦が告白したことは…

そう、たしかにあたしは亭主を殺したさ…30年前に夫を殺したと噂される老女ドロレスに、再び殺人の容疑が。彼女の口から明かされる二つの死の真相―皆既日食の悪夢のような風景のなかに甦る忌まわしい秘密。罪が生み出す魂の闇。キングの緻密な筆がアメリカの女性の悲劇を余すところなく描き出す、慟哭の心理ミステリー。

◇感想と解説

金持ちのヴェラ・ドノヴァンを殺した疑いで捕まった家政婦のドロレス。彼女の独り言のような告白で物語が綴られる。彼女の話はズルズルとあっちこっちに行きながらやがて30年前の皆既日食の日へと遡る。
あまり幸せな人生を送っているとは思えない家政婦のおばちゃんの話を聞きながら、なぜか最後にハラハラと涙をこぼしてしまう。そんな物語だ。

ドロレスの回想に出てくる1963年7月20日の皆既日食は、アメリカ北部で本当に見られたもの。

この日が物語の大きな鍵となる。

そして、その同じ日の同じ時間、キングの別の物語では、一人の少女が彼女の人生に多大な影響を及ぼす体験と共に皆既日食を観察していた。
ドロレス・クレイボーンがいる場所とは違う場所で。父親と共に。少女の名前はジェシー。『ジェラルドのゲーム』 の主人公だ。

◇関連作品

ジェラルドのゲーム

スティーヴン・キング 著

『ドロレス・クレイボーン』 と姉妹作品。どちらも1963年7月20日の皆既日食が鍵となる。

季節はずれの山中の別荘。妻を緊縛してセックス遊戯にふけるはずだったジェラルドは急死、床に転がっている。バンザイの恰好で両手をベッドポストにつながれたまま取り残されたジェシーを、渇き、寒さ、妄想が襲う。そしてさまざまな“声”が彼女の思考に入りこんで…。ホラーの帝王・キングが描きだす究極の拘禁状態の恐怖。

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◇情報

1992.USA/Dolores Claiborne

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複数の作品形態がある場合は、存在するものから ハードカバー/文庫/Kindle/DVD/Blu-ray/4K/Prime Video(字幕/吹替) の順番でリンクします。

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