IndexText

> 霜柱

霜柱

日陰の霜柱は昼ちかくまで融けずに残っている。
そのため多くの人間に踏まれて半分は潰されてしまう。
残りの霜柱も午後には融けて惨めな姿になってしまう。
それでも霜柱は夜明け前に再び立ち上がる。
何度も何度も立ち上がる。
それを僕は見ている。
何度も何度も立ち上がる日陰の霜柱を。

Text TOP

 ≫

 ≫ 散文

 ≫ 戯曲

 ≫ 夢日記

▲TOP