Index

Column

> 機械仕掛けの神

機械仕掛けの神

今日は、小説とか映画とかのストーリーの手法について調べていたら新しい言葉を知った。

マクガフィン
何かしらの物語を構成する上で、登場人物への動機付けや話を進めるために用いられる、仕掛けのひとつである。登場人物たちの視点、あるいは読者・観客などからは重要なものだが、作品の構造から言えば、他のものに置き換えが可能な物をそう呼ぶ。 (Wikipedia より抜粋)

ヒッチコックが名付け親だそうで。

たとえば、ルパン三世が狙っているお宝。
それが黄金の聖杯だろうがモナリザの真作だろうが、極論を言えばまあ、何でもいいわけで。

これをうまく作って、登場人物たちが重要と思っているお宝を、ウマの糞とか正体のわからないものだとかに置き換えて物語を作ると、シュールな作品ができあがる。
それの有名なやつが 『世にも奇妙な物語』 の 『ズンドコベロンチョ』 や、2ちゃんねるでたまに言及される 『鮫島事件』 などである。

最近ではクラレのCMでもこのシュールなマクガフィンが使われている。


そしてもうひとつがこちら。

デウス・エクス・マキナ
一般には 「機械仕掛けの神」 と表現される。古代ギリシアの演劇において、劇の内容が錯綜してもつれた糸のように解決困難な局面に陥った時、いきなり絶対的な力を持つ神が現れ、混乱した状況に解決を下して物語を収束させるという手法を指した。 (Wikipedia より抜粋)
古代ギリシアの演劇では、神約の人がクレーンのようなもので上から登場し、これが機械仕掛けと言われていたからだそうだ。
収集がつかなくなった物語を無理やり終わらすという反則技みたいなもので、はっきり言って構成としてはダメな部類に入るが、これをわざと使うことによって面白みを出すことも可能だ。でも安易にデウス・エクス・マキナを使ってしまうとB級感丸出しになって読者や観客をズッコケさせることになるので要注意。日本人が親しんでいるデウス・エクス・マキナとしては、『ドラえもん』 でピンチになると現れるタイムパトロールや、『水戸黄門』 の印籠などがこの例に挙げられる。なんだか魅力的な名前の神様なので覚えておいて今度使ってみようかと思う。
2007.12.3
※記事の内容は私が独自に調べてまとめた内容なので間違いもあるかもです。そしたらごめん。
▲TOP