2009/07/19 [[[ GENZ ]]] - ゲンズ - LIVE REPORT -

09/07/18〜20 [広島] 本間四畳半 @ 円座



2009/7/18〜21の4日間、広島と岡山を旅してきた。

ニュースで知ってる人も多いかと思うけど、 中国地方は記録的な豪雨に見舞われた。
そんな中のライブ旅行。
雨は降ったけど、肝心なところでは晴れ間も見えたりして私たちはついていた。

一緒に行ったのは、、、、

西島浩史(ニッシー)、GEWGAW (ヨッシー)、たちさんa-bridgeACADEMIC ANIMAL)。

それから、Alter Bingo とは現地で落ち合う予定。

三重より先に車で行くのは初めてで、(この時点では)私にとっては今までの人生で最長のドライブを経験することとなる。

未知の世界だ。
それが恐ろしくもあり楽しみでもあった。

出発したのは、18日の早朝。
5時半くらいに東京を出て一路西へと向かった。

まだ雨は降らない。


関東平野に這いつくばっていると忘れてしまうが、日本には山が多い。
なんだかんだ言って緑の美しい国だ。

サービスエリアにいたツバメ。


東京と大阪以外はほとんど山の中だったように思う。
(ずっと寝てたからウソかもしれないけど・・・)

大阪は、モノレールと高速が入り乱れて実に未来的だった。
そんな未来都市を進んでいくと、前方にあれが見えてきた。

『太陽の塔』

※画像はネット上から拝借。

高速道路を覗いている顔。

あの顔とたたずまいは、ナマで見るとものすごいエネルギーを放っている。
魅惑的な迫力。
私は巨大なものが大好きだ。

塔の下を通過するとき、空気がふわーーーと変わった。

私は塔に祝福されているように感じた。

よーし、ライブがんばっちゃうよ!!!
そう塔に約束したのだった。


こうして、西へのドライブは、渋滞もあったけれど、おおむね順調に進んで私たちは、夜の19時過ぎに広島に到着した。

およそ15時間の旅だった。

広島に到着して、ニッシーとも喋っていたけれど、こうやって時間をかけてやってくると、遠くまで来たな〜という実感を持ててよい。
日本の距離を直に感じられる旅なのだ。


先に到着していた Alter Bingo のコシマル君とデューク君、広島のイベンターさんの川野さんやソギ君、YAOYAOさんたちとも合流して、みんなで呑みはじめる。

広島のお好み焼き。



キラキラしてて美味しかったなぁ。
へばっていたので、あんまり食べれなかったのが心残り。
少し食べたところで電池が切れてすぐに寝ちゃった。

私はみんなのバカ騒ぎを聞きながら夢の中。
(騒いでたのはタチさんだけか・・??)



19日。

広島の朝は、なびく風に雲が千切れる絵画のような世界だった。
青空にダイナミックな雲。



これが嵐の前兆であるとは まだ誰も知らない。

爽やかな朝だなーー。
おなかすいたナー

なんて、知らぬがホトケで思っていたら、川野さん夫妻が朝ごはんを作ってもってきてくれた。

お味噌汁とおにぎりと、卵焼きとサラダ。
おしくて、おいしくて、バクバク食べる。
元気モリモリになった。



早い時間に外に出て、ストリートライブするって言っていたニッシーは、食べたら寝てしまってこのありさま。


寝てるし!!! って、みんなに突っ込まれていた。
はやく起きてくださいー。

準備を済ませて、本日の会場 円座(わろうだ)へ向かう。





この場所は、賀茂輝酒造さんの敷地内にあって、ギャラリーとかカフェとか和雑貨屋さんとか、酒蔵を超越したコミュニケーションの場が作られている。



私たちは、普段 陶芸作品が展示されている酒蔵の中でライブさせてもらった。

リハ風景。









蔵の中では、音が不思議な感じで響いて、天然の音響設備みたいな効果が生まれる。
アカペラで歌ったり、演劇をやったりしても気持ちよさそうだなぁとか、空間に触発されながらリハをした。

日本の建物は生きている。
だからこういう音が出るんだわね。

もちろん、空調ないからすごい暑いんだけど、私にはそれも演出のひとつに感じられた。
汗をジワジワかきながら、賀茂輝酒造さんお手製の激ウマ奈良漬けを食べ、気分最高。






雨が降り出して気温も少し下がってほっとする。
(雨、このあたりから降り出したのね。)


準備は万端だ。



と、その前に、彫刻の展示もあるので見に行った。
なんの前情報もいれずに、無防備な心で展示スペースに飛び込んだ私。

衝撃的な風景!!!!

これが実にやばかった・・・・!!!!

普通の日本のお部屋に展示されている彫刻たち。

無防備で彫刻が展示されているスペースに足を踏み入れたとたん、とっても現実とは思えないシュールな光景が目に飛び込んできた。

まず、手前の畳の部屋にうつぶせて寝ている人が。
パンツいっちょで寝とりますよ。
長尾恵那さんの作品。
やたら存在感のある木彫りの彫刻だ。

廊下の方には小鳥を持っている、巨大な顔もあった。 臼みたいな顔。
なんかすごくアリス症候群が発動しそうなサイズ感。
不思議とノスタルジックになる。


※写真はサイトより拝借しました。別の展示のときのもの。


そして、寝ている人の横には、巨大な虫のような生き物が。
こちらは、大村洋二朗さんの作品。


※写真はサイトより拝借しました。別の展示のときのもの。

ナウシカに出てくる蟲みたい。 庭にもいた。

昆虫好きのわたくしとしてはかなりツボな作品。
しゃきーーんとしててかっこいい。







そして、そして・・・・・奥の方を見た瞬間。

ぐひえぇぇ〜・・・・!!!!!!

そこには、何百匹もの ゴ・キ・ブ・リ が!!!!!!!
どわーーーっと、壁から畳へゴキブリ。
一瞬、本物かと思う。

が、なんとそれは、全て木彫りだった。

はんぱないわ!!!!!

ひとつひとつ丁寧に作られたゴキブリ。
背中のツヤツヤ感とか大きさとか、超リアル。

随行奏子さんの作品だ。
(参考で貼れるページがみつからず。)

先日、何を思ったか急に物語を書き出していたときに、ちょうどゴキブリが大量に出てくるシーンを思いついていたのでなんか勝手に繋がった気持ち。
私が空想していたのは、まさにちょうどこんな感じだった。
その物語は煮詰まって放置されていたけどまた書き始めようかな、と思ったり。

そんな感じで、おわーーーっとゴキブリを見ていたら、触ってもいいですよーっと声をかけてもらった。
あの方が奏子さんご本人だったのかな??

ええーーまじでさわっていいの???

と、恐る恐る手前の一匹を手にとってみる。
見れば見るほど超リアルで。

裏返してみてまたぎゃーーーっとなる。
足とか超リアル。動きそうだ。

たまたま一緒に見ていた小さな男の子も怖くて近寄れない様子。
まだゴキ見たことないんだって。

いや〜はんぱねぇ〜・・・
とゴキに夢中になっていたら、ニッシーのライブが始まっていた。
あわてて隣接する会場に戻る。



さて、いよいよライブの始まりだ。

最初に登場したニッシーこと西島浩史氏は、水先案内人となって、まず2曲披露し、私たちをステージへと上げた。

今回、初めての土地、初めての人たちの前でのライブだったのでいろいろな雰囲気に対応できるように、私たちは2パターンのライブを用意していた。

A アゲアゲがっつり系
B ゆったりじっくり系

広島 円座 本間四畳半でのライブ。
私たちは、プロジェクト B でいくことに決めた。

いつもとアレンジをガラリと変えたバージョン。

それが大正解で、とても気持ちよくライブができた。

向かいあっているひとたちの窓が開いていって、そこにどんどんGENZの音楽が入っていく。
自分たちの中でも、新しい扉が開いたように感じた。
蔵と人と音楽の一体化。
私が体験したのはこのトリニティだった。

私は、このニューアレンジを気に入ってる。
これからも、アゲアゲとは別にもっと追求していきたい世界だ。

さっきゴキブリを怖がっていた小さな男の子もぴょんぴょんはねて喜んでいるのが見えた。
噂によると、あっちゃんのギターのマネをしていたらしい。
かわいすぎて萌え死ぬわ。

YAOYAOさんのDJも面白くてステキだったし、そのあと登場したオルタビンゴのライブもすごかった。


オルタビンゴの音楽とコシマル君のトークには、人を開放する力がある。



途中からお客さんが総立ちになっていた。

座っているお客さんを気持ちよく立たせてしかも躍らせることって簡単なことではない。
北風と太陽の ≪太陽≫ にならないといけないんだ。

私には まだまだ できないかもなーって、そのときは思ったのだった。


最後は、このイベント、本間四畳半の4週年を祝福して出演者みんなで、ニッシーの代表曲「出会いたかった人」をやった。

隣の隣も 出会いたかった人。

まさに本間四畳半にぴったりの歌じゃない?
とっても内容の濃いイベントだった。

4周年という節目の大事なときに呼んでもらえて、参加できて、とてもとても嬉しかった。

これからもずっと続けてほしいなぁぁ。
そして、私たちもまた行きたい!!!

川野さんはじめ、本間四畳半のみなさま、円座のみなさま、本当にありがとうございました!!!



■ 2009/7/19(日)
広島県東広島市 賀茂輝酒造 円座(わろうだ)
http://www.hh-kanko.ne.jp/omise/miru/kamoki.html

honma4.5 4th BIRTHDAY PARTY
【心音 SHINON】 本間四畳半 vol.17th
http://honma-yojyouhan.cocolog-nifty.com/

Live : 西島 浩史/Alter Bingo/GENZ
DJ : YAO-YAO



楽しい時間はあっとゆうまに過ぎて、
宴はお開きとなった。



外では雨が激しくなったり止んだり、不安定な天気だったけど、夏っぽくてステキと思いながら、私たちは一旦ホテルに戻った。

その後、場所を変えて開催した打ち上げには、見に来てくれたお客さんたちも参加して、みんな仲良くわいわい呑んだり食べたりした。

やった〜!!!!! 広島に帰ってくる場所ができたよ!!!!


そして時刻が深夜をまわるころ、外ではバケツをひっくり返したような雨が。

どばぁぁぁーーー!!!!
どしゃぁぁぁぁ!!!!!

ピカッ

ゴロ ドッ シャッッッッーーーン

なんですかこの嵐・・

何も知らずにお店から出てきた私たちは呆然と立ち尽くすのだった・・・・・。


しばし呆然としていたら、なんと川野さんの旦那様が車を出してくださって無事ホテルに帰れた。
ありがたや〜ありがたや〜

私たちが部屋に戻ると、パンツいっちょのタチさんが仁王立ちで待っていた。
あの雨の中に飛び出して、走って帰ってきたそうで。

こうしてみんなが無事帰ってきて、ホテルの部屋でまた酒盛りが始まった。
私は前日の悪行が歌声に顕著に響くタイプなので早々に布団の中に。
ニッシーが閉まっている扉に激突したり、ワザをかけられたりしているのを見逃した。

早起きは三文の得ではない場合もある。

夜が更けるにつれ、嵐はどんどんひどくなり、窓の外ではひっきりなしに雷が光る。

ピカッッ!!!! ドッカーーン!!!! と間近に落ちたような音もしていた。

その音の向こうで響き渡るタチさんの笑い声と歌声がなんかドラキュラっぽいなと夢うつつに思ったのだった。


09/07/20〜21 [岡山] 城下公会堂へつづく



Writing : Chiyo

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