2012/09/08 [[[ GENZ ]]] - ゲンズ - LIVE REPORT -

12/09/08 [青森] 縄文アートフェスティバル



青森県の三内丸山縄文遺跡で開催された
Feel The Roots 縄文アートフェスティバル」に参加してきた。
今年で4度目になる。



私たちは前日に青森に入れるように9/7に東京を出発し、東北道をひたすら北上した。
道中よく目にしたのは、秋へ向かって色づきはじめた稲穂。
どこまでも続く黄緑色の田んぼが美しかった。



日本はお米の国だねー。
たくさんとれるといいね。

青森へは約9時間くらいで到着。
前乗り組の jomonism の面々と、フープダンスのAYUMIさんと、MIRRORBOWLER のみんなとお寿司屋さんに行った。
ほてい寿しさん。すんごいおいしかった!!



ミラボのデコレーションがすごいらしい!!!
わ!!早く見たい!!!
というわけで、おいしいお寿司を食べて満腹で就寝。

翌日。
快晴!!!!



真夏の暑さだけども、トンボの飛び交う遺跡には秋の気配。

今回わたしたちはこちらの巨大竪穴式住居の中でライブをする。



この中は、MIRRORBOWLERの一員でもある極楽ドビーによるデコレーションとVJとで
おとぎ話のお部屋のように演出されていた。

絶賛準備中。


天蓋付きのかわいい舞台。




自然とみんながここをドビーの部屋と呼び出した。

そんでそんで〜!
ステージの両脇にはMIRRORBOWLERの作品が!!
ミラーボールでできた男と女。
お祭りのシンボルだ!!!

男と…


女と…


すごいすごい!!!
これ夜 光っちゃうのよね…!
みんな自然とこの男女のまわりに集まってくる。


今年は出店もいっぱい!!











ドビーのお部屋では記念撮影とかしたりして。



まさにお祭り日和な雰囲気の中、Feel The Roots 2012が始まった!!!





Senseくんと地元小学生チームのアートバトル。









そして、そろそろGENZの出番なので、竪穴式住居のステージ裏に。
私が本番前に見ていた風景。



いよいよ本番!
VJ 極楽ドビーとコラボでライブがスタート。

こちらはドビーが撮ってくれた写真。



AYUMIさんが踊ってくれた!!!!
すごかった!!!





またもや歌いながら見とれてしまった…!!!
ありがとうございました!!

そしていろいろな人がGENZのライブの写真を撮ってくれていた!

Feel The Roots 2012のMC担当 青森在住Angeloが撮ってくれた写真。カラフル〜!



jomonism繋がりのアーティストはるかちゃんが撮ってくれた写真。ぐるぐる。



一昨年に続き遊びに来てくれた麻子ちゃんが撮ってくれた写真。人形劇みたい!



AYUMIさんが撮ってくれた写真。
竪穴式住居の中に急にこれがあるという不思議な世界。



ずっとこの中でライブをするのが夢だったのでとっても嬉しかった!!!
ありがとうございました〜!

さて、いよいよイベントも後半戦へ。
竪穴式住居の不思議の国から出ると、メインステージでは
GOMA&The Jungle Rhythm Section のライブ。



震えるほど感動してしまって、
私はGOMAさんのパフォーマンスを見ながら密かに泣いていた。

このくらいから、縄文と現代が激しくシンクロしはじめて、
どの時代のどこにいるのかちょっとわからないような時間帯に突入してきた。

次のKuniyuki Takahashiさんのライブ。
あちこちで気持ちよく聞いていてすっかりステージの写真を撮っていなかった。。。
石を鳴らす音などをサンプリングして徐々にグルーヴを作っていく自然に溶け込んだ音楽だった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

竪穴式住居の中でライブの音を聞いていると、
どこかの子供たちが「ただいまー!」とか言いながら走りこんできたりして、
完全に私の意識は縄文時代の集落へとタイムトリップしていた。

5千年前にもぜったいに存在した情景だ。

現実ではファンシーな色の洋服を着て、スニーカーをはいた子供たち。
それが麻の服を着て、裸足でかけまわっていた。

容易に想像できた。

というか、見えた。

巨大竪穴式住居の天井を見ていると、今度は、

「これを今、作るとなるとお金がかかるじゃん、
 でも縄文時代にはお金をかけずに建ててたわけじゃん。
 全く異なる社会の仕組みに彼らはいたんだよね。
 ってゆうかお金ってなんだよ。。。」

と、とりとめのない考えがぐるぐるして若干混乱した。



わああ。。。ここはいつだ!!!どこだ!!!
なんだこれは!!!!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

外に出ると、日暮れ。

ミラーボールが恐ろしく美しく輝きだしていた。
これは!!!光る土偶じゃないの!!!







田中 基さんの著書『縄文のメドゥーサ―』の中で、土偶の中で火をたいて
ランプのようにして儀式で使っていたらしいという解説があったのを思い出していた。
まさに、それはこういう感じでないの?


で、六本柱の方を見ると、柱にそって光が上昇しているような演出がされていた。



そう、ここって、上昇するイメージなの!!!!
これなのこれなの!!!

って思いながらステージの裏に走って行くと、
一緒にここにくるのは3度目のしんちゃんが
この演出を調整しているところだった。



すばらしい。

遺跡に夜の帳が下りると、あちこちで光の演出がきらめきだした。

こちらは大橋憲元さんのキャンドル。
ほわーーっとなる美しさ。



ドビー部屋のリンゴたちも色とりどりに光る。



ステージにはラビラビが登場。
降臨という雰囲気だった。



響く太鼓の音とあずみさんの声。跳ねる縄文人たち。子供も大人も大はしゃぎ。



AYUMIさんのダンス!!!

あゆみさんーーー!!!
すごかったーーーーーーー!!!!!

上昇するエネルギーにのせて回転するフープ!!!
ちょっと写真じゃ伝えきれないこの感動!!!

すばらしいライブだった。

すばらしい

すばらしい

最高な一日だったよ!!!

このすばらしいひと時を、より多くの人とまた分かち合えますように。

そして、日本には縄文というすばらしい時代があって、
すばらしい場所があって、すばらしい人々が暮らしていたということ。
それら私たちのルーツをしっかり次世代に残して伝えていくことの大切さを
みんなで共有できたらいいなぁ!!!!

ステキなイベントに参加できてとっても嬉しかった!!!
ありがとう〜!!!

みなさま、本当におつかれさまでした。




翌日、本当は小牧野遺跡というところで
アフターパーティーをやる予定が、あいにくの天候で中止になってしまったので、
私たちは単独でその遺跡を目指すことにした。

と思ったら、道に迷って、いきなり三内温泉に来てしまった。
ここは、一番最初に青森に来たときに入った温泉。
昭和っぽくてすっごくいい温泉!!!



これは入れってことだろう…。
というわけで入った。

白濁した緑っぽいお湯で、強烈な硫黄の香がする。
これがすごくいいにおいなのだ。
なめるとしょっぱい。

お肌もつるっつるになって、さて出発!
山道をぐんぐん進んで、今度は目的の遺跡へ到着した。


小牧野遺跡

遺跡の人が出てきて、「今日パーティーをやる予定だった人ですか?」と
とっても親切にいろいろ教えてくれた。

この遺跡はレプリカではなくて、
縄文人たちが本当に置いた石がそのまま残っている場所だ。
そういえば青森県庁のマツオさんが、
あすこはモノホンだからやばいよ〜!!って言っていたのを思い出した。

彼の言葉どおり、ヤバイ場所だった!!!



中心に石棒をそなえたストーンサークルで、地上から見ると全貌がよくわからない。

遺跡に隣に、発掘時にできた丘があり、
そこに登るとよく見えるよ、と教えてもらいさっそく登ってみた。



フムフム…。



真上から見ると、こうなっている。


(青森市のサイトから画像を拝借)

このストーンサークルは約4,000年前に作られたもので、
儀式などに使われていた場所らしい。
石の組み方がとても珍しくて、「小牧野式組石」と呼ばれる。
そして中心付近の2つの石棒を結ぶと夏至の日の出方向とぴったり一致するそうだ。
すげー!!!

ここでみんな何をお祈りしてたのかな。。
近くにはお墓や家の跡もある。

ストーンサークルをぐるっとまわると、トンボがやたらいて。。。
私はしばしトンボと戯れた。



石棒に近づいてみた。



これを4千年前の人が立てたと思うと、非常に妙な感覚。

私たちが見学してた時には、他に人がいなかったので、
遺跡は遺跡らしいたたずまいを見せ、
失われた文明感がハンパなくて、ノスタルジックだった。

と思いつつ、足元を見たらこんなものが。



わーー!!触っていいの????!!!

ってなわけで、この石にベタベタ触っていたら、
ザーーーーーッツと雨が降ってきた。

雨の遺跡。
哀愁。



ここで何かを守りながら縄文人たちは暮らしていたんだな。

私はこの場所が好きになった。
ここで歌いたかったなぁ。また次回!!!

私たちは遺跡をあとにして山を下り、みんながいる青森市内へと向かった。

で…ここから翌日まで一枚も写真がない…。
だいぶリラックスしてしまったもんで。

青森魚菜センターでのっけ丼を食べてから、
いろんな種類の温泉が楽しめる施設 青森まちなかおんせんへ行き、
jomonismのモロジさんや、Senseくん、DJのたくろうくん、
ミラーボーラーのみんなと合流した。

お風呂に入ったらまったりしてしまって、
くつろぎスペースの座敷でゴロ寝どころかみんなでガン寝。
みんなお疲れだったの。
なんか十代のころとやってることが変わらない…と思ったり。。
とっても居心地のよい施設だったよ!

しっかり睡眠をとったらあっとゆうまに夜になり、とうとうお別れのとき。
同じ時間を共有した仲間としばしお別れ。
じゃあ、またね!気をつけて帰ろうね!とお互いの手を握りハグをした。


みんなと別れて、ひとまず前沢で朝を待ち、
私たちは旅の前から決めていたとおり、平泉に向かうことにした。

平泉は2011年に世界遺産に登録されたばかりの旬なスポットで、
「仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」だ。
解りやすく言うと、浄土と義経と弁慶のテーマパーク。

一番のりで行ったので、朝のお勤めを見ることができた。
2012年9月10日の平泉は全力で東日本大震災の供養を行っていた。
おそらく、3.11からずっと毎日毎日、お坊さんたちは祈り続けているのだ。

中尊寺の周辺には小さなお堂がたくさんあって、その中のひとつにお不動さんがあった。
私たちは、大森の圓能寺にて、お不動さんの前でライブをさせてもらっているので
親近感を持って近寄って行ったら、ここでは護摩焚きをやっていて、やはり震災の復興祈願をしていた。
私たちも護摩木に復興祈願と書いて置いてきた。

お堂はそれぞれが個性的でとっても面白かった。
ホントにテーマパークみたい。

中でも私が断トツに好きだったのは、弁慶堂
弁慶と義経の像がなんとも言えないたたずまいでラブリーなのだ。

写真はまだ扉が開いてないとき。
渋いお堂とリラックマ絵馬がなんともミスマッチで不思議な空間だった。



で、目玉の金色堂だけども、あまりにアトラクションすぎてちょっと…。
もっと静かに見たかったが…しかたない。

讃衡蔵では、いろいろな装飾品の作り方などの
解りやすい解説があったりして面白かった。
螺鈿細工とかほんとに、すごいよなぁ。。。

そして中尊寺を奥へ奥へといくと、
そこには白山神社があり、立派な能舞台があった。



お寺の中に鳥居。



本来なら異なる宗教なのに、日本ではこうやって合体してるんだよね。
そしてそれをみんなが何の違和感もなく受け入れて全部をありがたがっている。
すんばらしい。

私たちは中尊寺とそのまわりのたくさんの神様仏様を満喫し、
次は毛越寺へ行った。

ここには浄土を表した大きな池があるのだ。



なんだこの猛烈なデジャヴは…
この庭のシンボルともいえる立石は、震災で傷んでしまって調査中でむき出しだった。
庭を作った人の意図のままの姿も見たかったが、これはこれで貴重なものが見れた。



ってゆうか!!!!
これ、青森で見た小牧野遺跡とそっくりじゃん!!!

というわけで、何千年経っても人間は一緒という、すがすがしい気持ちになった。
そう、繋がっていくんだね。過去から現在、そして未来へと。





そして最後は、摩天楼の向こうにドーンと富士山がお出ましで、
私たちは東京へ帰ってきた。

よい旅にだった!ありがとう〜!






■ 2012/9/8(土)
青森県三内丸山遺跡 Feel The Roots 2012
http://www.feel-the-roots.com/

北海道・北東北の縄文遺跡群 世界遺産登録推進
三内丸山遺跡 縄文アートフェスティバル
〜Feel The Roots 2012〜

三内丸山遺跡の世界遺産登録の推進
縄文が象徴する環境低負荷なライフスタイルやコミュニティーおよびそこで醸成されたであろう文化を
音楽やアートを通じて、日本人の新しい価値観を青森より全国へ発信する。

◇Artists

ラビラビ
GOMA&The Jungle Rhythm Section
Kuniyuki impro live
MIRRORBOWLER
GENZ
COBRA STYLE
極楽ドビー
DJ Takulow
IMO
The Earth Earth
MUGEN∞SANKOLO&Jungle Adobe
COBRA STYLE
和茶組
GOMYSABAKU
BeatFlight&Uni-Co
Bounce
RUFFY,TUFFY,DUBBY & 津軽System
地下水脈
DrumBreak

and more...


◇同時開催イベント「縄文工房」より友情出演

坂巻善徳 a.k.a Sense
大橋憲元
チャイルドフット




Writing : Chiyo

記事No.92

No. PASS 
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