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夢日記

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2025.06.15エスカレーターと川下り

こんな夢を見た。

私はタイにいる。
※実際はタイには行ったことはない。

テーマパークのエントランスのようなところにいる。

人が大勢いて観光地のようだ。

巨大な建物の中に上部へ続くエスカレーターがあり、その先のエレベーターでさらに上へと行けるらしい。

私は数人の友人と一緒にいて、その中の一人が、この建物の一番上にいる偉い人と知り合いで紹介してくれるというのだ。

その場合はエスカレーターに乗る前に、横にある自動改札みたいなゲートを通らなくてはならない。

ところが、そのゲートを通過するための何かを忘れてきたみたいで、友人はちょっと待っててとどこかへ行ってしまった。

私はなぜか息子の同級生の男の子と二人でのこされて、友人を待つことになった。

息子の同級生は体の大きな自閉症の子で、しきりにエスカレーターに乗りたがって私の手を引っ張る。

「ゲートを通らないとダメみたいだよ」

と伝えても、彼はエスカレーターに乗りたくて進んでしまう。一度乗ったら満足するかな、と思い私は諦めて二人でエスカレーターに乗る。

一番上までついたタイミングで友人から電話がかかって来る。

「どこにいるの?」

「ごめんエスカレーターで上がっちゃった」

「そしたらその横の屋根伝いに降りて来て」

私は言われたルートを探すけどエスカレーターの上は山の上の寺みたいな雰囲気で、ちょっとごちゃごちゃしている。

適当に右側の道を降りてみたが、エスカレーターとはどんどん離れてしまったので、結構進んでから、こちらは違うと気がつく。

息子の同級生の手を引いて、来た道を引き返す。

ものすごく時間をロスしてしまった。自分の絶望的な方向音痴ぶりにうんざりしてくる。

私はいつだって大幅に道を間違えて無駄な時間を過ごしてしまうのだ。

エスカレーターの付近まで戻ると、ちょうどエスカレーターに沿うように赤い瓦屋根が見えてきた。

絶対あれだ。

屋根へ近づくとそれは川に浮かんだ発泡スチロールであることがわかった。

ロープで繋がれ水に浮かんでいる。

川と言っても人工的なもので、遊園地の流れるプールのような雰囲気である。

傾斜も流れも緩やかだ。

…これで降りるのか…の私は面倒に思う。靴は濡れるし、足場は不安定だし…。

諦めてとりあえず発泡スチロールの屋根にまたがってみた。
するとロープをたぐることで簡単に進めることがわかった。
息子の同級生も素直に私の後ろに乗ってうまくついてくる。

私たちがそうやって川を下っていると、すぐ横でゾロゾロと人々が川の中を歩いていることに気がついた。

もしかして歩いたほうが早いのでは…と見ていると、行列の中に知人を見つけた。一緒に来た友人たちの一人ではなくて、偶然居合わせた別の知人である。

向こうもこちらに気がついた。

「あれ? 仕事で来てるの?」

「違うんだけど、なんか上の人に合わせてくれるとかで。でも間違って登ってしまったので戻るところ」

それからその知人と旅行費の話などしたように思うが詳しい内容を忘れてしまった。

そうこうしているうちに、再び下まで戻ってきたけれど、友人の姿がない。

電話をかけるとその友人が向こうから歩いてくるのが見えた。

やっとこれで振り出しに戻ったな…と私は思った。

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