IndexText

夢日記

> ハンガーに干された馬と大根

2016.11.9ハンガーに干された馬と大根

病院の3階にあるカフェでお昼にしようと注文の列に並んだ。
ファーストフードみたいに入口で注文するタイプの店なのだ。
年配のご婦人たちが並んでいる。

その後ろに並びながら注文受付の上にあるメニューを見ていたら、20代くらいの女の子が、私の前に割り込んできた。
少々風変わりな女の子で、私もメニューを見てたので、まあいいかと思ってほっとくことにした。
フライドポテトと、冷奴と…メニューから食べたいものを探していると、割り込みした女の子が、奇妙な動きで私の周りをグルグル歩き始めて、メニューを見るのにとても邪魔になってきた。
それでも、その子がしたくてしてるわけではなさそうな感じだったので、私はやっぱりほっとくことにした。

お財布を取り出そうとしたら、1階に忘れてきたことを思い出した。
あ、お財布置いてきちゃった…と独り言ちたら、女の子がそれに反応し「大丈夫よ、私が払うから」と言いながら私の体をベタベタ触ってきた。
それにはさすがにぞっとしたので、私は逃げるようにその場を離れて階下へ降りた。

1階に降りると、なぜか平屋建ての農家のような古民家に私はいた。
私がお財布を置いてきたのは離れの方だ。
そちらに行くと、知り合いが何人かお昼休憩をしていた。
※夢の中で知り合いと思ってるけど知らない職人ぽい人達だった。

私のお財布が入った袋もそのまま置いてあった。
「なんかさっきやたらベタベタ触ってくる女の子がいて…」と話していたらお昼休みが終わってしまった。

外を見ると雨が降っていた。
母屋の持ち場に戻るのに外を通らないといけないので、みんなが出るのをためらっていると、雨はすぐにやんだ。
みんながゾロゾロ母屋に向かって歩きはじめたので、私もついていった。

母屋の玄関につくと、もう授業だか仕事だかが始まっていて、仲間の一人(男)が怒られているのが聞こえてきた。
私は午前中病院にいたのだから大丈夫だろう…と思ったところで、また財布を忘れてきたことを思い出した。

またあっちに戻らなくちゃ…めんどくさ…と思ってきたら、さっき怒られてた仲間が出てきて「トラックをだすよ」と提案してきた。
え、離れなんて隣じゃん、トラックで行くほど?と不思議に思ったが、私の返事を待たずに彼は母屋の横にとめてある軽トラを動かしはじめた。
ところが、軽トラにはツタのような植物が絡まっていて、うまく発車できない様子だった。

ズルズルと植物が引きずられてきたら、それが大根を干してるものだとわかった。
乾燥した大根の葉っぱが軽トラに引っかかっていたのだ。
大根が芋づる式で出てくるとその先に大きな洗濯物ハンガーがくっついていた。洗濯バサミがいっぱいついてるアレである。

そのハンガーには、茶色い毛皮のようなものがぶら下がっていた。
よく見ると、それは馬だった。

馬の抜け殻だ!と驚いていると、抜け殻がブルブルっと震えて洗濯バサミから外れ、フラフラと歩きだした。

抜け殻じゃない!生きている!

馬は何かのはずみでここに引っかかり、瀕死の状態になっていたのだ。
馬はよろよろと歩いて、おもむろに大根を食べ始めた。

瀕死といっても馬なので蹴られたら危険だ。
何事かと出てきたみんなもなすすべなく馬を見守るしかなかった。

その時、瀕死の馬の背後に、健康的な美しく立派な別の馬のお尻が見えたのだが、情景がゴチャゴチャしててよく思い出せない。

気がついたら私ともう一人の男性で、廊下を通って別の場所へと馬を連れて行くところになっていた。

馬は身長40cmくらいの色白で髪の長いコロコロした感じの女の人に変わっていたが、私はそれが馬だとわかっていた。
なぜなら、大根をボリボリ食べていたからだ。
馬女は馬というよりどちらかというと大根だった。

これではいつまでたっても財布を取りに行けないな…と思い、私は馬女を男性に任せて先を急ぐことにした。

私は廊下から外に出て、農家の庭を走り抜けた。
私のお腹は大きくて臨月状態だ。
※現実世界でもこの時、臨月。

妊婦がこんなに走ってよかったんだっけ?と思ったけど足を止められなかった。

軽やかに走って財布を忘れた部屋の入口付近までたどり着くと、小さなお地蔵さんが並んでいるのが見えた。

こんなところにお地蔵さんがいたんだ、とお参りするとこにした。

元気な赤ちゃん産みます。

そうお祈りしたところで目が覚めた。

Text TOP

 ≫

 ≫ 散文

 ≫ 戯曲

 ≫ 夢日記

▲TOP