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2015.02.10刑務所で洗車

トイレに並んでいる
トイレと言っても、食堂にあるような木のテーブルと椅子が置いてあるだけで、確実にトイレではないのだが、トイレということになっている。
どの席もいっぱいで、座っている人は用を足しているわけではなく、勉強だか何だか思い出せないが、何かしらをやっている。
これは時間がかかりそうだなと思って私はトイレを諦める。

場面変わって私はギュウギュウのバスに乗っている。
ロータリーになっているとあるバス停に到着すると、待ち合わせをしてた友達がいて、ヒッチハイクの時に使うような何か書かれたボードを持って立っていた。
私は彼女に向かって手を振るが、彼女は気がつかずにあさっての方を見ている。
「こっちこっち!乗って!」
私が窓から呼ぶと、ようやく彼女は私を見つけてバスに乗ろうとするが、バスはロータリーをぐるっと回っただけで停まらずに走り出してしまった。
ちょっと離れた次のバス停で停まるつもりらしい。
いつのまにかギュウギュウに乗っていた乗客は数人を残して消えていた。私は席に座ろうと思って後ろの方に行くと、そこら中ゴミだらけになっていた。
お菓子の食べカスや袋が散乱していて、食べかけのプリンが残っているカップも転がっていたりして、生クリームが座席にべっとりついていた。
汚いな…と思いつつも私は一番後ろの席に座った。
振り返ると、先ほどバスに乗れなかった何人かが走って追いかけてきているのが見えた。
その中に友達の姿も見えたので、隣の席を取っておくことにした。

私は何かの理由で刑務所に入ることになった。
刑務所と言っても老若男女が普通に楽しそうに暮らしている町だった。
私は先輩囚人にここでの生活を教えてもらうことになった。
ここでは夜はパーティーも開かれているそうだ。
もちろん施設の外には出れないけどね、と私を案内してくれているおじさんがお茶目に言った。
私は普段は食べないガムを噛みながらおじさんの案内を受けていた。
おじさんはことあるごとに、今どっちの歯で噛んでるのか?と聞いてきた。
刑務所はやたらと広くて、そのほとんどは洗車場のようだった。
あらゆる種類の車が、区間ごとにキレイに色分けされて置かれ、持ち主らしき囚人が丁寧に洗っていた。
学校によくあるような水飲み場があったので、私はそこに学生のころよくやっていたように腰かけ、洗車をしてる人たちを眺めた。
「ここの人たちを見てると、スティーヴン・キングの二大刑務所物語を思い出します。ここには独自のルールがあって、犯罪者とはいえ、本当にいい奴ばかりが揃っているんですね。もちろん殺人犯は別として…」
私がそう言うと、案内のおじさんはそうだといいんだけど、と肩をすくめた。
私が挙げた刑務所物とはもちろん「ショーシャンクの空に」と「グリーンマイル」のことだが、おじさんがそれらを知っているのかは不明だった。
おじさんは、それより、私がいまどっちの歯でガムを噛んでいるのかが気になるようだった。
私は、左で噛んでることをおじさんに伝えると、おじさんは嬉しそうだった。

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